説明文 |
昭和12年に日中戦争が勃発すると、全てが戦争遂行のために統制されていった。昭和13年10月に内務省により「児童読物改善ニ関スル指示要綱」が通達されると、子供向けのマンガにも規制がかけられる。中村書店でも方向転換を余儀なくされ、「ナカムラ・マンガ・ライブラリー」を「ナカムラ絵叢書」と変更、編集顧問に詩人の小熊秀雄を迎えて内容の刷新を図る。それまでのギャグを主体にしたスラップスティックなものから、子供の生活の機微を描いた物語や、科学技術を解りやすく絵解きしたものへと、内容も大きく様変わりしていった。 |